更新日: 2017年09月16日
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いびきをかくとはかぎらない!? 睡眠時無呼吸症候群の定義とは?

睡眠時無呼吸症候群は、その名が示す通り、睡眠中に一時的に呼吸が止まり無呼吸の状態が何度も起こる疾患です。 睡眠時無呼吸症候群には、その診断の目安となる医学的な定義が存在します。その定義に基づいて、症状の重症度や治療方針などが決められていくようです。今回は、睡眠時無呼吸症候群に定義ついて、詳しくご紹介します。

いびきと無呼吸は違う? 睡眠時無呼吸症候群の定義とは?

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睡眠時無呼吸症候群は、英語名の、 Sleep Apnea Syndromeを略して SAS(サス)とも呼ばれています。

睡眠時無呼吸症候群により、睡眠中に、無呼吸や浅い呼吸が繰り返されることによって、心臓や血管、脳に多大な負担がかかります。その結果、心筋梗塞をはじめとする循環器系の疾患の発症リスクを高めることが明らかになっています。当然、睡眠中に、無呼吸が起こる頻度が多ければ多いほど、そのリスクも高くなります。

睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を行うことで、大幅な改善が望め、循環器系の疾患の発症リスクを大幅に下げることが可能です。

ただ、睡眠時無呼吸症候群は、自分では気づきにくいために、治療せずにそのまま放置されやすいという点が問題視されています。

睡眠時無呼吸症候群の医学的な定義とは?

Psg 出典:http://www.koharu-naika.com/suimin.html
医学的には、睡眠中に10秒以上、呼吸が止まった状態が続くことを「無呼吸」、無呼吸に至らないまでも、極めて呼吸の弱い状態を「低呼吸」と定義しています。そして睡眠中1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数の平均値を示した指数はAHI(無呼吸低呼吸指数)と呼ばれています。

睡眠時無呼吸症候群は、AHI(無呼吸低呼吸指数)を目安として、診断されます。

・AHI:5〜15→軽症
・AHI:15〜30→中等症
・AHI:30以上→重症

※AHIが5未満の場合は、正常範囲内で睡眠時無呼吸症候群には該当しないとされています。

睡眠時無呼吸症候群には種類がある! 閉塞性と中枢性の違いは?

I5 出典:http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=42
さらに、睡眠時無呼吸症候群は、「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群」に分類され、定義は同じですが、それぞれ発症のメカニズムが異なっています。

「閉塞性」の睡眠時無呼吸症候群とは、呼吸自体に問題はなく、睡眠中に空気の通り道が塞がれることによって発症します。

睡眠時無呼吸症候群の患者と言うと、閉塞性の患者が圧倒的多数を占めることから、睡眠時無呼吸症候群といえば、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を指し示していることが一般的です。

睡眠時無呼吸症候群で閉塞性の場合は、最もわかりやすい症状として、大いびきがあります。さらに、日中の眠気、朝起きたときの頭痛や夜間頻尿、男性の場合はEDなどもよくある症状のようです。肥満体質やあごが小さいなどの身体的特徴も判断材料になります。
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一方、「中枢性」の睡眠時無呼吸症候群は、気道は開いた状態なのに、脳から呼吸の指令が出ず、呼吸が止まってしまう症状です。

発症の詳細なメカニズムについては不明ですが、脳の呼吸中枢に問題があることが原因で発症すると考えられています。

中枢性の睡眠時無呼吸症候群の場合、いびきが症状としては現れず、夜中の中途覚醒や日中の眠気が症状として出るようです。呼吸が苦しくて目が覚めてしまうことが多ければ注意した方がいいかもしれませんね。

高齢の方や心臓の機能の弱くなっている方に多い症状のようです。

参考:日本循環器学会「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」

おわりに

いかがでしたか?睡眠時無呼吸群の定義についておわかりいただけたでしょうか?少しでも気になることがあれば、専門機関(睡眠外来、呼吸器科、耳鼻咽喉科、精神神経科、循環器科など)への受診をおすすめします。

病院に行く前に知っておきたい! 睡眠時無呼吸症候群のおすすめの治療法3選!

軽量で使い捨てできる! 鼻チューブ型グッズ「ナステント」


国内メーカーにより2014年から販売されたのが「ナステント」という一般医療機器。これは鼻から口蓋垂(のどちんこ)まで鼻チューブを挿入し、気道を確保することで、無呼吸になることを防ぎます。

チューブを挿入して気道を確保するという方法自体は、救急医療現場で気道確保などに使われてきたものの応用だとか。一度買ってしまえば後はオンラインで購入でき、手軽なのもポイントです。




重度の睡眠時無呼吸症候群に効果大! 機械で空気を気道に送り込む「CPAP」


CPAP治療では、鼻マスクを装着し、機械から空気を送り込みます。その風圧で気道を広げ、空気を送り込むことで、無呼吸になることを防ぐ仕組みです。喉が乾燥しやすい、毎月通院する必要がある、などのデメリットもありますが、重度の患者さん向けの標準治療だそうですよ。




口蓋垂(のどちんこ)や鼻腔を広げる「手術」


患者ごとに原因を特定し、それによって異なる手術方法が選択されます。のどが狭かったり、口蓋垂(のどちんこ)が大きいことが原因の場合、口蓋垂(のどちんこ)の一部とその周辺部位を切除します。また原因が鼻腔が狭いことや鼻づまりの場合には、それを解消する手術になります。

ただし、睡眠時無呼吸症候群の原因は特定しきれないことも多く、手術を受けても必ず睡眠時無呼吸症候群が解消するとは限らず、その後も治療が必要になることもあるそうです。

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